派遣社員の実態・夢見る仙人のブログ。

現役40代派遣社員、生活の実態を書いています。

社員同士。

 4年程働いた電子部品の工場であった話です。

そこは日本人ならだれでも聞いたことがある企業グループの名前が付いている会社でした。

 で、そこに正直、仕事が出来ないちょっとアレな社員Aさんがいました。

能力的なことだけでなく、人間性も難ありで社員の中でも煙たがられていたんですね。

 

 私は同じグループで交代制勤務をまわっていました。他の派遣さんと私の二人はバイクでのツーリングに執拗に誘われたのですが、二人ともどうも行く気になれずうまくかわしていました(笑)。

 

 で、僕ら派遣には関係ないのですが、社員の中で何故、Aさんは自分達と同じ仕事をしないんだと不満がたまっていたようです。

 そして、やめとけばよいのに、Aさんにもリーダー的な仕事をやってもらおうという事になったようでAさんに仕事を一通り教え始めました。

 いやね、出来ない人にムリにやらせてもね・・・。

で、Aさんも遂に会社が嫌になったようでした。

 滅多に社員がやめる会社ではなかったのですが、なんと転職先を見つけて退職したのです。

 

 で、面白いのはココからなんです。

本人がいなくなると、社員連中はAさんをネタにして良く話していました。

 まあ、ご想像通りバカにして笑っているわけです。

「あれじゃ、転職先もどうせたいしたことないだろ。何処に行ったんどろうな?」とまで言い出すしまつ。そして、みんなで笑っています。

 そこで、話にあまり加わらず聞いていただけの社員さんが

 「Aさんは~~会社に言ったそうだよ。」

とAさんの転職先を知っていたようでした。

 すると、先ほどバカにしてニタニタしていた連中がシーンと静まりかえりました。

Aさんの転職先のほうがここよりも、有名大手企業グループだったんです。

 そんなことで、黙りこくっちゃうキミ等って・・・。と私はちょっと離れたところで話を聞いていたのですが笑いをこらえるのに大変でした。うそ、吹き出してしまいその連中に見られました(笑)。

 そこからさらに、数ヵ月後そこの社名が変わりました。

なんと、新しい社名からは企業グループの冠がなくなっていました。

 「ついに、社名から○○が外されちゃったよ~。」

などと、自虐っぽく話していました。

 うーん、それ、重要なんですかね?その社名がそんなに自慢になることだと思っているんですかね?そんなキミ等が社名のブランドを落としているんですよ。

 Aさんは辞めて正解だったと思います・・・。